観て、聴いて、読んで、体験したアイテムの感動ノート
鯉とガスパチョ/ヒカシュー
2009年リリース。
ニューウェーヴ奇跡の生き残りバンド、ヒカシューのニュー・シングルである。

「鯉とガスパチョ」…なにこれ。へんな歌。それがヒカシューらしさである。
ノリからすると、NHK「みんなのうた」で流れてもおかしくない感じだが。
鯉とガスパチョに何の関連性があるのかなどと考えても無駄。
ただただ、ヒカシューらしさを堪能するだけである。

フリーなギターが全面にフィーチャーされた「珍無類」も、スリリングで、変。

「グローバルシティの憂鬱」は、懐かしい感じの昭和風テクノポップ。
巻上公一のヴォーカルが全編エフェクト処理されているのは珍しい。
パフュームを意識してる…?……なワケないか (笑)


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eyja / 原田知世
2009年リリース。

前作(2007年リリースの『music & me』)よりも、聴きごたえのある良いアルバムだ。
アイスランドでのレコーディングが功を奏したのだろうか。
ともするとフワリと頼りないヴォーカルが原田知世の持ち味だが、このアルバムではじつにしっくり来ている。
全体を通して良い。


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PHONON 2551 VISION / 平沢進
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2008年のライヴを収めたDVDで、2009年リリースされた。
当時発売前の最新アルバム『点呼する惑星』からも2曲演奏されているが、歌詞がちょっと違っていたりする。

「夢みる機械」では、謎のマシン“テスラコイル”が稼働して会場を沸かせる。
この一曲でしか活躍しなかったのはややもったいない気もするが、使い過ぎないのがオシャレなのかも。

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PHONON 2550 VISION / 平沢進
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先にCDでも発売された、2007年のライヴのDVD版。
2008年リリース。

インタラクティヴ・ライヴ・ショウとは違う、「普通の」コンサートである。
「サイボーグ」「山頂晴れて」「QUIT」がいい。

新興宗教の集会みたいな雰囲気は相変わらず… (笑)

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封印漫画大全/坂茂樹 (著)
2009年発売。

様々な理由で「封印」されてきた漫画たち。
『こち亀』『オバケのQ太郎』『美味しんぼ』『電映少女』『ブラック・ジャック』『沈黙の艦隊』などなど…往年の名作の中にも、「封印」されたエピソードがたくさんある。

なかなか面白い内容だが、「『ブラック・ジャック』のヒットがなければ、手塚治虫は国民的漫画家になれなかったと言われている」というくだりは、改めてなるほどと思った。
『ブラック・ジャック』で起死回生をはかれずに、低迷したまま漫画家人生を終わっていたら、歴史上の手塚の評価は相当違うものになっていただろう。

文中でも触れられているが、『ブラック・ジャック』は連載当初、“恐怖コミックス”と銘打たれていた。単行本も最初の数冊は“恐怖コミックス”の分類だったが、当時小学生〜中学生だった自分にも何故か納得いかなかったのを憶えている。(途中から“ヒューマン・コミックス”に変更された)

自分としては80年代に読んで衝撃を受けた泉雅之の『かっこいいスキヤキ』から、いつのまにか“ウルトラマン”ネタが削除されてるのは寂しい事実だ。


リボンの騎士(1) (手塚治虫文庫全集 BT 13)/手塚治虫 (著)
手塚治虫文庫全集・第一期刊行のうちの一冊。
2009年発売。

話題の文庫版全集なので、とりあえずどれか一冊試してみよう…ということで何故か『リボンの騎士』。ふつう男の子(もうすぐ44歳だけど男の子だもんね)は『鉄腕アトム』か『ワンダースリー』に行きそうだが、なんとなく。

手塚は生前、漫画の文庫版化には反対していたそうだ。
文庫サイズでは小さ過ぎ、絵が見にくくなると。

現在は印刷技術の進歩で、納得のいくクオリティのものが出来たと、手塚プロの代表取締役、松谷孝征氏は言っている。
http://kc.kodansha.co.jp/tezuka80/intro.html

けれど、やっぱり文庫版は小さい。
たしかに印刷は綺麗になって、解像度は増しているかもしれないが、物理的な大きさの魅力にはかなわない。

『リボンの騎士』くらいなら良いとしても、『火の鳥』を未読の人が最初に出会うのがこの文庫サイズだとしたら、かなりもったいない。

とはいえ、コンパクトサイズで本棚にも優しい、装丁も綺麗だしこれはこれで魅力だ。


硫黄島からの手紙
2006年製作の、アメリカ映画。
クリント・イーストウッド監督作品である。

『父親たちの星条旗』と併せて観るべき映画だ。
この二本の映画でアメリカ軍、日本軍、両者の視点から出来るだけ冷静に、正確に「硫黄島」を、「戦争」を描こうとしている。

とくにこの『硫黄島からの手紙』は、アメリカ映画でアメリカ人監督がメガホンをとり、キャストは殆ど日本人ばかりで、セリフが日本語というのが画期的。
ほぼ違和感は無く、日本人の自分でもちゃんと普通に観られる。これは凄いことだ。

渡辺謙は、主役にふさわしい貫禄。
出演者の中で特に良かったのは加瀬亮だ。この人、いい俳優だ。

洞窟内での集団自決シーンにも感心した。
手榴弾を抱えて自爆するショッキングなシーンだ。
それまで人間だったものが、一瞬でズタズタの肉片に変わる。
バーン!と、乾いた音。ここをリアルに描くことで説得力が出た。

一度は観て損は無い映画だ。でも二度目は観ないかな?


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