ロドリーゴの「アランフェス」、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」という選曲は、この手のコラボレーション作品には定番だが、名曲はいつ聴いても名曲だ。
リリカルなギターと、透き通った湧き水のようなストリングスが耳に心地良い。
ブラジルの作曲家ヴィラ=ロボスの作品が3曲採り上げられている。
"Seed of God"という曲が胸に迫る美しさだ。
最後を飾る「ブラジル風バッハ 第5番」も哀愁に満ちて良い。
まさに水も滴るいい音楽だ。
毎回、異なったコンセプトで異なった取り組みかたで制作される、ギタリスト渡辺香津美の「ギター・ルネッサンス」シリーズ3作目である。
バッハ、武満徹、ハロルド・アーレン、ミシェル・ルグラン、ビートルズ、果ては「月の砂漠」まで、一見無節操な選曲のようだがこれが実は絶妙なバランスで、とても面白く贅沢なアルバムになっている。
そして最大の聴きものは、レッド・ツェッペリンの「天国の階段」だろう。
渡辺香津美が、「天国の階段」を…これはちょっと、熱心なファンならずともグッとくるものがある。
朝日新聞に連載されたコラムをまとめたものだ。
先日、NHK教育テレビで吉田氏の特集番組を視て、その生き様、音楽にかたむける情熱と愛情に感動した。
著書を読みたいと思ったが、全集に手を付けるのはちょっと気が引けたので(楽譜と首っ引きで読みこなすスキルも無いし)、最近のもので軽い感じの本書を読んでみた。
含蓄のあることば。年齢を考えると信じられないような若々しい感性と、絶妙な「たとえ」ばなしの数々。
本書で紹介されたCDを、是非聴いてみたいという気にさせられる。
「グールド再考」の項などは、特に興味深く読んだ。(著者は、グレン・グールドを日本に紹介したひとの一人でもある)
音楽とは直接関係ないとも思われる、文化人類学的な考察も面白い。
プログレ色を残しながら、ポップな要素も加わった過渡期的な作品だが、次のアルバム『静寂の嵐』とともに、清々しい感動をよぶ名作だ(と思う)。
フィル・コリンズのヴォーカルは、まだ線が細く、いい意味で軽い。
それがこの時期の特徴で、バンドの音楽性にも合っていた。
スティーヴ・ハケットのギターも、この過渡期には重要な役割を果たしていた。
さて、これは2007年のリイシュー盤だ。(DVD付き)
輸入盤ではとっくに出回っていたが、国内盤がようやくリリースされた。
国内盤は、紙ジャケット仕様だ。
これは凄い。内容が。
まず、最新デジタルリマスターの効果は絶大で、しょぼしょぼだった前回の紙ジャケとは大違い。
それに加えて、全トラックがSACD(5.1チャンネル)とDVDオーディオ(5.1チャンネル)の両フォーマットで収録されているのがマニアック。
(ただ、マルチチャンネルの善し悪しについては賛否の分かれるところだろう。
ウチのシステムで聴くと、低域が異常に強調されて暑苦しく聴こえる。これは調整で緩和されるのかも知れないが、マルチチャンネルを快適に聴く調整はなかなか難しい。もっとお金をかければ上手く行くのかも知れないが。)
そしてなおかつ、DVDには、当時のPV3本、バンドメンバーへの最新インタビュー映像、そして貴重なライヴ映像がてんこ盛り。
4800円という価格は、最初高いと感じたが、この内容ならば文句は無い。
ただし、飽くまでもコアなファン向けである。
小さい音量で、志ん生や圓生の名人芸を聴きながら眠りに落ちるのは心地よかった。
2005年にリリースされた、このポニーキャニオンのシリーズは、リマスタリング音源を多く導入して、初収録の音源もあるので是非そろえたいところだが、なにせ数が多いので躊躇してしまう。
落語のCDはレンタル店でも殆ど扱っていないし、図書館に期待するのも無理がある。
とりあえず定番から……ということで、決定版ともいえる『子別れ』。
この、「通しバージョン」は何回聴いても良い。
解説に「絶対のききもの」とあるが、まさにそのとおり。
昭和30年代、大人も子供もこういう落語をラジオで聴いて楽しんでいたんだなあ。
本当は映像を見たいところだが、志ん生の映像は殆ど残っていないらしい。
先日、NHK-BSで『風呂敷』『巌流島』の映像を放映したが(番組『蔵出しエンターテインメント』にて)、その程度しか無いのだとしたら本当に残念だ。
やはり、ラジオ向けでない、間の多い噺などは、落語家のしぐさや表情を見ながら楽しむのが理想だと思う。
平沢作品としては異質なほど、聴きやすいポップな「オーロラ」「風の分身」の2曲は、大瀧詠一を彷彿とさせる。
そうかと思うと、しみじみと歌い上げる名曲「広場で」、プログレな大作「トビラ島(パラネシアン・サークル)」など、バラエティ豊かで侮れないアルバム。
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