観て、聴いて、読んで、体験したアイテムの感動ノート
マーラー:大地の歌/ブルーノ・ワルター (指揮), キャスリーン・フェリアー(コントラルト), ユリウス・パツァーク (テノール), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
吉田秀和氏の著書で、アルト歌手のキャスリーン・フェリアーについての賛辞が載っていたので、件の名盤と言われるワルター指揮:『大地の歌』を聴いてみた。

マーラーの交響曲は好きだ。
特に、管楽器の響きにシビレル交響曲第3番や、映画『ヴェニスに死す』で圧倒的な印象を残した交響曲第5番は、マストアイテムだ。

しかし正直、『大地の歌』のような歌曲に関しては今まであまり積極的に聴いては来なかった(ドイツ語とか、よく解んないし…)。

1952年の、この録音をあらためて聴いてみると、マーラーの高弟たるブルーノ・ワルターのオーケストラは艶やかで、大きく、説得力をもって訴えかけてくる。
ドイツ語は全く解らないが、歌詞カードの日本語訳を読みながら聴く。
李白や王維などの漢詩を基にした、耽美的な詩だ。
キャスリーン・フェリアーのアルトは、本当に素晴らしい。
この録音のあと間もなく、41歳で亡くなったそうだが、そんなエピソードを知らなくても魂を揺さぶられる凄いヴォイスである。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

愚者の庭(JARDIN AU FOU)/ローデリウス(ROEDELIUS)
ジャーマン・ロック…というか、エクスペリメンタル・ミュージックのベテラン、孤高のマエストロ、ハンス・ヨアヒム・ローデリウスのソロアルバム。1978年録音。
所属バンド“クラスター”の相方、(アシッド&ストレンジ担当)のディーター・メビウスの音楽性とは上手い具合に被らない、端正で内省的で詩情をたたえた作風が持ち味の人だ。

クラスターの諸作品同様、パトスの無い音楽だが、良い意味で緊張が緩んだ、個人的な趣味の世界。
大道芸人が奏でる、手回しオルガンのような、ノスタルジックな小品集だ。

テーマ:音楽 - ジャンル:音楽