観て、聴いて、読んで、体験したアイテムの感動ノート
ユーリ・ノルシュテイン作品集
ロシアのアニメーション作家。映像詩人とも呼ばれるユーリ・ノルシュテインの監督作品6編と、スタッフとして参加した作品2編を収録したDVD。

商業映画、商業アニメとは一線を画す、アーティスティックな作品群である。
代表作『話の話』を、このDVDで初めて観た。
哀感漂う、ノスタルジックな、そしてどこかシュールな、不思議な作品だ。
現在までの完成作品としては、もっとも長尺(と言っても、29分)な作品で、完成度も高く、まさに代表作にふさわしい。
昔、渋谷のユーロスペースあたりでほそぼそと上映していた頃には、何度も観に行こうとして、そのたびに何となく見逃していた作品だ。
その後、DVDが出ているのに気づいた頃には、すでに廃盤で市場に無い状態であった。
よほど縁がないと思っていたら、廉価版になって再発売された。

誰が観ても解りやすく、愛らしい『霧につつまれたハリネズミ』では、霧の表現がとくに素晴らしい。

収録作品の全体的に編集のつなぎ目が雑っぽく、ぎこちなく感じてしまうのは、手作りゆえの味なのか、この作家の個性なのか。

『話の話』以降、25年以上かけてコツコツ作り続けているといわれる、いまだ未完の大作『外套』が完成するのは、いつの日か。

アート・オブ・ペッパー/アート・ペッパー
アルト・サックス奏者、アート・ペッパーの1957年録音作品。
もともとオープンリール・テープの形態で発売になったもので、アルバム・ジャケットのデザインもそれらしい。
自分は、このジャケットのデザインが大好きだ。オレンジ色の地に映えるモノクロ写真とタイポのリズム感。ペッパーの自信溢れる表情が良い。

これは、アート・ペッパーの短い絶頂期をとらえた作品のようだ。
ぐるんぐるんとドライヴする、コンボ演奏の疾走感。
無限に音楽を発明するかのように、湯水のように湧き出るアルトのフレーズ。
録音はチョット「ぐしゃっ」としてるが(古いからしょうがない)、内容は最高だ。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽