1934年発表。
『百頭女』や、『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』の図版に添付されていたキャプションは、本作では殆ど付いておらず、画像だけを次々に観て行く構成になっている。訳者も言っているが、それでもこれは「小説」であり、言うなれば「絵解き小説」なのである。
三作目ともなると、ノウハウも確立されて、絶好調である。
ヴィジュアルショックは、三作中で最も大きい。
本年3月に、埼玉県立近代美術館にて、コロタイプ印刷による初版本を観た。(シュルレアリスム展/謎をめぐる不思議な旅)
さすがにこれは美しかったが、もとの素材が銅版画なだけに、文庫本の小さいサイズで観ても、充分堪能できる。



