観て、聴いて、読んで、体験したアイテムの感動ノート
慈善週間または七大元素 (文庫)/マックス・エルンスト(著), 巖谷國士 (翻訳)
エルンストのコラージュ・ロマン三部作の三作目。
1934年発表。

百頭女』や、『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』の図版に添付されていたキャプションは、本作では殆ど付いておらず、画像だけを次々に観て行く構成になっている。訳者も言っているが、それでもこれは「小説」であり、言うなれば「絵解き小説」なのである。

三作目ともなると、ノウハウも確立されて、絶好調である。
ヴィジュアルショックは、三作中で最も大きい。

本年3月に、埼玉県立近代美術館にて、コロタイプ印刷による初版本を観た。(シュルレアリスム展/謎をめぐる不思議な旅)
さすがにこれは美しかったが、もとの素材が銅版画なだけに、文庫本の小さいサイズで観ても、充分堪能できる。

テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術

カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢(文庫)/マックス・エルンスト(著), 巖谷國士 (翻訳)
エルンストのコラージュ・ロマン三部作のうちの二作目。
一作目『百頭女』の翌年、1930年に発表された。

『百頭女』に比べると、ストーリイらしきものもあり、一応「読める」ものになっている。
冒涜的でセクシャルな内容は結構解りやすく、キリスト教社会に生まれ育った人にとっては、かなり刺激的かもしれない。

それにしてもエルンストのコラージュは、シンプルにして切れ味抜群だ。
他の何ものにも似ていない。それが凄い。

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