民話を題材にした、単純で荒削りなペローの童話は、口当たり良くアレンジされたグリム童話よりも、そっけなく残酷で、セクシャルである。
「赤ずきんちゃん」は、裸でベッドに入ったまま、オオカミにむしゃむしゃ食べられて終わり。通りがかりの猟師には助けてもらえない。
「長靴をはいた猫」も「サンドリヨン(シンデレラ)」も「眠れる森の美女」も、子供の頃に読んだ童話とはひと味違う。
こういう場合、澁澤龍彦の翻訳は、まさにうってつけな感じである。

テーマ:児童文学・童話・絵本 - ジャンル:小説・文学
原作は古屋兎丸の同名短編コミックである。
映画化するにあたって、余計なものを付け足しすぎた感があり残念。
90分という尺は、劇場で公開するには必要な長さだったのかも知れないが、原作が持つ簡潔なさわやかさが損なわれた。良い作品にするには、60分で良かったはずだ。
ただし、加藤ローサの演技は(予想に反して)素晴らしい。
正直、これほど自然な演技が出来るひととは思っていなかった。
主演女優と、助演女優(妹役の菅野莉央)の演技が良いだけに、惜しい映画だ。



