冒頭、主人公が住んでいるのは、西暦1970年のロサンゼルス。(この時点で、すでに近未来SFなのだ!)
そこから主人公は30年間のコールド・スリープ(冷凍睡眠)の後2000年に目覚め、やがて2001年を迎えるのだが、1957年に想像力を振り絞って書かれた新世紀像は、なかなか興味深い。
2001年のアメリカには、携帯電話もパソコンもインターネットも無い。
それなのに自動製図機(CADシステムのようなもの)があり、反重力装置は常用され、タイムマシーンまで開発されている。
自分が最初にこれを読んだのは、高校生の頃で、1980年代前半である。
(まさに、この小説に取材した山下達郎の楽曲「夏への扉」の影響だった)
当時、2001年といえば近くて遠い未来だった。「ノストラダムスの大予言」がまだ効力を持っていて、1999年7月には、全世界的なカタストロフに見舞われる「かも」しれないと、ぼんやりとした不安感を持っていた。90年代も残り少なくなると、いわゆる「2000年問題」が台頭し、2001年はまだ先の、「とりあえず後回し」な世界なのだった。
ちょっとした調べものをするために、久しぶりにこの文庫本を手に取った。
いちど読んだ小説を読み直す事は殆どしないが、ちょっとのつもりがハマってしまい、結局全部読んでしまった。
自分が高校生の頃未来だった2001年の世界は、今となっては既に遠い過去だ。
1957年に書かれた、このSF小説の金字塔は、しかしなお輝きを失っていない。
それは登場人物が非常に魅力的で、物語がエヴァー・グリーンな香りを放っているからだ。
(じつは、久しぶりに読もうとして本棚の奥まで探したが見つからず、しかたなく買い直した…BOOK OFFでw)
アルバムタイトルは、1947年生まれの細野サンが、還暦記念という企画を嫌って (笑)、ロズウェルのUFO墜落事件にひっかけて付けたものだとか。
セルフカヴァーの何曲かを含む、全編ヒルビリー風味のリラックスした内容。
一発録りで、あっというまに出来上がったとか。
「東京シャイネス」の時は、なんかジジ臭いなあ…という印象だったが、なかなかどうして。
細野ヴォーカルは、ちょっと若返った感じもする。本人が楽しんでいるからかも。


