録音は1974年、ロサンゼルスのRCAスタジオで、オリヴァー・ネルソンやベニー・カーターら大物ジャズメンを起用して行われたもの。
トランペットはボビー・ブライアント。ドラムスはシェリー・マン。
とても贅沢で味のあるアルバムだ。録音もとても良い。
スタンダード・ナンバーを、ダンディに歌う映画スター。
合間に挿入されるナレーションも、時代を感じさせて良い。
こんな贅沢が許されたのは、たぶん石原裕次郎だからだったのだろう。
LP発売時のライナーは、淀川長治によるもの。
当時LPの副題には、「チェット・ベイカーに捧ぐ」と記されていたそうだが、このリイシューではその副題は何故か削除されたようだ。
1974年といえば、ベイカーが長いどん底から這い上がって、復活を果たすことになった名盤「枯葉」を吹き込んでいた同時期にあたる。
チェット・ベイカーより5歳年下で、彼のトランペットと歌に憧れていた石原裕次郎の、ベイカーへの応援歌集なのだろうか。



