観て、聴いて、読んで、体験したアイテムの感動ノート
タランチュール〜タランテラ/グレゴリオ・パニアグワ&アトリウム・ムジケー古楽合奏団(XRCD)
1976年録音。

大学の頃、中世ヨーロッパの文化を調べている時に、ふと入ったレコード屋にこのLPがあった。
ヒエロニムス・ボッシュの絵画をジャケットにした、「タランテラ」という題名のレコード。
なにやら運命的なものを感じて、ほぼジャケ買い状態で購入したのが、この『タランチュール〜タランテラ』だ。

持ち帰って聴いてみると、非常に面白い音楽だった。
毒グモ(タランチュラ)に咬まれた際に、踊りを踊って解毒する、という文化が面白い(その専用的な舞曲を“タランテラ”というのだそうだ)。
そして、非常に音が良いレコードだった。

のちに、仏ハルモニア・ムンディ製の輸入盤CDを購入したが、音質のチープさに落胆した。蜂蜜のようなコクと、諧謔に満ちたキレのある演奏が台無しだった。

本CDは、2006年に日本ビクターが制作した、最新リマスターのxrcd24である。
素晴らしい音である。これでやっと、はじめて聴いたときの感動に近づけた。