その守備範囲の広さ、得意分野の多さは驚異的だ。
昭和40年代の少年誌の見開きグラビアの絵などは、自分はたぶんオン・タイムには観ていないはずだが懐かしい。食人族とかオリバー君とか…ゲテモノのイラストが目をひいたものだ。
紙芝居、看板、映画ポスター、探偵小説、少年誌、少女誌、漫画、スポーツイラスト、官能雑誌、ホモ雑誌……仕事を選ばずジャンルを問わず、凄い画力でひたすら描きまくったアルチザンに敬礼。である。
19〜20世紀に活躍した、英米を代表する詩人の作品に、カーラ・ブルーニ自身が曲を付けて歌っている。味わい深い音楽になっている。
エンディングでは、ルー・リードがイエイツの詩を朗読する。
これが素晴らしい。なぜか日本盤のみのボーナストラック扱いなのだが、この朗読が入る事で、アルバム全体が引き締まり非常に効果的だ。
日本盤にしか入ってない理由が解らない。
ただのコレクターズ・アイテム集に終わらない、信頼のブランドRhinoの良い仕事が冴える、素晴らしいプロダクトだ。
音が良いのはRhino印の保証付き。
様々な小鳥の銅版画をあしらった装丁も美しい。
70年代のエミルーは、まさに歌姫だ。
清涼感のある、やさしい声。ハスキーな高音。
端正な顔立ちに不釣り合いなほど大きなギターを抱えて、悠々と歌う姿にシビレルのだ。
休みの日に、ぬるいビールでも飲みながら、ぼーっと聴いていたい。
数年前に手に入れたもの。
カラー図版が多く印刷も良い。
最近この本の日本語版が出版されたらしいが、そちらも興味深い(未チェックだが)。
絵を見るだけなら洋書で充分だが、神話や民間伝承の物語を扱った作品が多いので、製作にまつわるエピソードなどを知るとまた鑑賞に深みが増すと思う。
(英語力が有る人には不要だろうけど)
この画家の作品は、いろいろな展覧会で何度か観てきたが、同時代の画家の中では一歩抜き出て輝いている。いわゆるラファエル前派と呼ばれる動きに取り込まれがちだが、それらとは一味違うセンスを感じる。
ぜひ、代表作を集めた個人展覧会を日本で開催してもらいたい。
最近人気なので盛況になることだろう。
伊東美咲は体当たりで濡れ場を演じているけれど、特段過激なシーンがあるわけでも無し、見えちゃってる(笑)わけでも無し、エロティックな印象はあまりない。
でも伊東美咲は、思った以上に良い。
佐藤浩市も仲村トオルもなかなか良いのだが、どうしてもうチョット突っ込んだ演出が出来なかったのかと歯がゆい部分が目につく。
悲劇の舞台となった絶壁(?だと思う)にしても、落ちて行く先が不明だし、カメラ位置のせいで高さを全然感じる事が出来ない。
重要なシーンなのに、これでいいのかと思ってしまう。
この時代にこういう映画を撮った森田芳光監督の思惑もよく解らない。
膨大な録音を残して、死んでから20年近く経つのに今だに発掘音源やレア・アイテムが続々発表されるのが、チェット・ベイカーというジャズマンである。
自分はアナログ盤は1枚も持っていないが、CDラックを調べたらベイカー名義のCDだけでも150枚以上あった。参加アルバムや、既に入手不可能な物、未CD化の物(これが多い)を加えると、一体どのくらい存在するのか判らないくらいだ。
その多くが晩年のもので、まさに玉石混淆、演奏内容は良いのと頂けないのと半々くらいだ。好不調の差が激しく、とにかく何でも録られて勝手に売られてしまうので、ベイカー本人はレコードになっている事さえ知らなかった作品も多かったと聞く。
このアルバムも、そんな流れの1枚のような気がする。
本人がどこまで積極的に関わっていたのか…?
レイチェル・グールドなるオランダの女性ヴォーカリストとの連名アルバムだが、二人の絡みも希薄で連名の意味があまり無い。
かつてのスターで本場アメリカの有名ミュージシャンであるチェット・ベイカーの名前が欲しかっただけかも知れない。
ベイカーはただ旅先で仕事をもらって、スタジオに呼ばれて行って、ラッパを吹いてスキャットで適当によろしくやっただけ…という感じ。
イマイチ精彩を欠く内容だが、それでも時折スウッ…とくるクールなフレージングがあり、さすが腐ってもチェット・ベイカーではある。
昔は、このLPジャケットを自室に飾っていたことがあった。(ちょっとヤバいか)
手鏡を持ってこちらに視線を向ける風情が、なんとも絵になっていて好きなアルバムジャケットだ。
内容は、ホーンも絡めた音作りで実験的な面もある意欲作。
表題曲"THE BELLS"が特にキレている。

2006年に行われた、第九回インタラクティブ・ライブを収めたDVD。
CGは美しく、ヴォーカルも年齢を感じさせない(ある部分では若いときよりも声が出てるのは驚き)。
下からのショットが司会者の小倉智昭氏に似てる…まあそれはどうでもよい。
さすがにちょっとマンネリか…内容的には目新しさは感じない。
「声」以外に物理的にオーディエンスが参加する要素も無くなったし。遊びの部分では少し退化しちゃったかも。
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歌うというよりもポエトリー・リーディングのようなリードのヴォーカルが、美しいアレンジとあいまって不気味なほど凄い。
痛ましいストーリイと暗さをもったアルバムだが、エンディングの「サッドソング」を聴き終わると、深い感動の余韻が残る。
“声が良い”ということは、何にも替えがたい。
声こそは、得ようとしても得られないオリジナリティである。
そのことがよく解るアルバムだと思う。
坂本龍一氏がアルバム『B‐2 UNIT』を作ろうと思ったキッカケは、この『ベルリン』を聴いたからだったとか。
それであの、気持ち悪いヴォーカルの「ザットネス・アンド・ゼアネス」が生まれたのか… (笑)


