よく調べてあるし、なかなか面白い考察が詰まっている。
(ちょっと深読みし過ぎなところもチラホラとは有ったけれど)
そもそも、モスラが何故、蛾なのか?という単純な疑問の答えが、精緻に分析されていて感心した。
本書の終盤では、『モスラ』と『風の谷のナウシカ』の関係性について触れられている。
王蟲はモスラの後継者であったということ、宮崎駿と堀田善衛(『モスラ』原作者の一人)との関係など、興味深い。
10年くらい前に、たまたまテレビで映画『モスラ』を観て、南洋の島のジャングルが、『風の谷のナウシカ』の“腐海”にソックリだと気づいたことを思い出した。
改めて本編を観ると気づかされることが多くて感心した。
1961年の映画とは思えないほどの、完成度の高い作品であった。
「ナウシカ」が発表される以前に、自分がまだ幼い頃に観ているはずだが(もちろんテレビで)、その頃の記憶は殆ど無い。ただ、モスラの幼虫がチョコ・コロネみたいな「変な」怪獣だなーと、思っていたくらいだ。
この本のおかげで、そろそろまた観てみたいような気分になってきた。


