ホーン・セクションの導入や、リズム・ボックスの使用、ディーヴォを意識したと思われるヘンテコな曲など、新時代のジェネシスを認知させた野心作だ。
2007年のデジタル・リマスタリングの成果で、音が良く聴こえる(コーラス部分とかが鮮明になった)。
「アバカブ」とは、「アブストラクト(抽象的)」をもじった造語…だったような気がする(当時のインタヴューで、フィル・コリンズが語っていたと思う)。
抽象画風のジャケット・デザインにもコンセプトが現われている。
LPは、色違いのジャケットが4種類存在したのだが、さすがに去年発売された限定版紙ジャケCDではそこまで再現されなかった(帯に参考的に写真が載っているけれども)。
当時、友人が発売されたばかりのLPを買ったので、よく一緒に聴いていた思い出が有る。
全体が組曲のようになっているコンセプチュアルなアルバムだが、堅苦しさや重さは全く無く、ポップでキャッチーなメロディとサウンドに魅了される。
エンディングの「デュークス・トラベルス」から「デュークス・エンド」にかけての疾走感溢れる演奏は白眉だ。
ギタリストのスティーヴ・ハケットが抜けて、トロイカ体制となったジェネシス。
このアルバムでは、3人のメンバーが各担当楽器の演奏にかける気合いというか、意気込みみたいなものが強く伝わってくる。
特にフィル・コリンズのドラムは凄い。
全体としては地味な印象のアルバムだが、「メニー・トゥー・メニー」「バーニング・ロープ」「フォロー・ユー・フォロー・ミー」といった名曲が収録されている。
この時期、フィル・コリンズはまだ作曲のスキルが充分でなかったそうで、コリンズ名義の曲は少ない。
トニー・バンクスの作曲家としての全盛期かも知れない。この時期に美しい作品が集中している。
秀逸なモンスター・ホラーである。
ロードショウで観たときは、徹夜明けだったせいか上映時間の半分以上寝てしまったのだが(暗い画面が多いし)、記憶に残っている部分が興味深かったので、後日ソフトを借りて観直した。これは傑作だと思った。
昆虫がヒトに擬態するというアイディアが良い。
そしてそのデザイン。荒唐無稽なストーリイだが、モンスターのデザインが良いのでリアリティが有る。
CGも、今から10年以上前の作品として見るとかなりいい出来で、頑張っていると思う。
低予算映画なのかも知れないが、監督の演出が良いので、あまりショボく感じない。
主演のミラ・ソルヴィーノが凄く良い。知的美女で演技力も有る。
2作目、3作目も作られたが、『ミミック2』は駄作だった。(『3』は未鑑賞)
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