ディスコ・サウンドとフュージョン・サウンドが横溢する、じつに70年代的なアルバム。
「イパネマの娘」のディスコ風アレンジというのも、なかなか面白い。
なにせ、御本家のジルベルトが歌ってるのだから文句は言えない。
「ファー・アウェイ」という曲では、トランペットとヴォーカルでチェット・ベイカーが参加している。
この曲はロドリーゴの「アランフェス」に曲想を得た(というか、まんまアランフェス)もので、アレンジはドン・セベスキー。
アストラッドとチェットのデュエットも美しく、トランペットもリリカルで隠れた名演なのだ。
じつは、このCDは3枚持っている。
再発のたびに変わる装丁の違いに騙されて(っていうか勝手に勘違いして)別の作品だと思って買ってしまうのだ。
まあ全て中古CDで、それぞれ1000円程度なのだが、なんだか悔しい。
思えば、ベイカーとジルベルトの共演なんて他にあるとも思えないし、同内容であることは容易に想像出来るはずなのだ。
今回入手した(というか、間違って買った)CDは、初CD化された当時の国内盤で、amazonのリストにも出てこない(下記のリンクは、再発盤で、これも騙されて…というか間違って買った)。
情けなし。
リドリー・スコット監督作品である。
実話に基づくストーリイという事だ。
上映開始と同時に、力感溢れる映像と演出でグイグイ持って行くリドリー・スコットの手腕はやはり凄い。
デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウ。
犯罪者と刑事。演技派二大スターの激突!…という構図の映画は多いが、この作品では終盤になるまで二人が相まみえることは無い。そこが面白い。
デンゼル・ワシントンの、怒りをグッと押し殺したと思うと突然ブチ切れる演技が良い。
白い歯をみせてニヤッと笑うと怖い。まさに大物犯罪者の風格だ。
彼が、おふくろさんにビンタされるシーンでは、思わずグッときて涙をこらえるのが大変だった。
どんな男でも母には勝てないのだ。
ラッセル・クロウも良い。
女にはだらしないが、汚職には敢然と立ち向かうアンタッチャブルを演じている。
『グラディエーター』でも、リドリー・スコット監督と良い仕事をしていたし、今後もこの組み合わせは期待出来そうだ。
映画の出来には関係ないが、アメリカの司法取引のダイナミックさには、呆れることがある。
いくら捜査に協力して重要証言をしたと言っても、懲役70年から減刑されて15年になるっていうのはどうなんだろう。…とか考えさせられたりもした。



