15人の映画監督が手掛けた、10分間の短編を集めたオムニバス作品である。
そのものすごい顔ぶれは
アキ・カウリスマキ
ビクトル・エリセ
ヴェルナー・ヘルツォーク
ジム・ジャームッシュ
ヴィム・ヴェンダース
スパイク・リー
チェン・カイコー
ベルナルド・ベルトルッチ
マイク・フィギス
イジー・メンツェル
イシュトヴァン・サボー
クレール・ドゥニ
フォルカー・シュレンドルフ
マイケル・ラドフォード
ジャン = リュック・ゴダール
…あたまがクラクラするようなラインナップだ。
10分間という時間枠でも、各監督の個性がハッキリ出ていて面白い。
自分がこの映画を観ようと思った理由は、ビクトル・エリセ監督が参加しているからだ。
『ミツバチのささやき』以来、10年に1本しか撮っていない寡作家である。
監督歴40年で、長編映画は3本しかない。
1992年の『マルメロの陽光』以来10年めにして、やっとお目見えした作品が、ここに収録された10分間の短編「ライフライン」である。
セリフは最小限。その少ない言葉が最大限に伝わる手腕は、やはり凄い。
モノトーンの陰影も美しく、あたたかい眼差しで撮られたこの短編は、胸に迫る切なさも持っている。間違いなく傑作だ。
ベルトルッチの「水の寓話」、ジャームッシュの「女優のブレイクタイム」も良い。
ラストを飾るのは、さすがのゴダール「時間の闇の中で」。凄い。
濃い〜〜10分間の連続である、このオムニバス映画の大トリを、あざやかに締めてくれた。


