観て、聴いて、読んで、体験したアイテムの感動ノート
見仏記(文庫)/いとうせいこう(著)、みうらじゅん(著)
「TV見仏記」よりもずっと以前に出版された本の文庫化。
第一作は1993年なので、ずいぶん歴史があるのだ。

文章を、いとうせいこうが書いている。みうらは、挿絵担当。
理論派のいとうが、奔放なみうらに翻弄されながらフォローしていくイメージだが、じつはその逆もあったり…と、「TV見仏記」とはまた違った面白さがある。

みうら:「神社関係のみやげ物屋って隙がないんだよね。寺はさあ、エックスのポスターとかが置けちゃう。隙だらけなんだよ。それに、仏像レプリカとかが作れるでしょ。グッズがさあ」
いとう:「神社の参道で鏡レプリカってわけにいかないもんねえ。怒られちゃうもんなあ」

この会話には、自分にも心当たりがある。
江ノ島(神奈川県の観光地)に江島神社という神社があって、たまに遊びに行くのだが、この神社の紋章が正三角形を三つあわせたミツウロコ(まさにトライフォース!)でカッコいいのだ。参道に沿って立つ灯籠や、階段の要所にこの紋章が刻まれている。

で、この紋章が入ったグッズがないかと、何件も並ぶみやげ物屋を物色しても、何も無い。
店の人に聞くと、宗教的なシンボルなので、みやげ物などで売ってはいけないのだそうだ。
なるほど、神社とはそういう場所なのだと思った。
ちょっと移動して鎌倉へ行けば、大仏グッズや観音グッズはよりどりみどりである。
お寺は、そういうユルさが許容される場所なのだ。