観て、聴いて、読んで、体験したアイテムの感動ノート
anonymoss / anonymoss
2008年リリースの、YMOのカバー・アルバム。

ホーンの使い方が面白い。
「え?これもヤルの (笑)」…という意外な選曲がいい。
イントロでは元ネタが判らなかったりする。しばらく聴いていると、「あ、アレか!」という感じ。
「キャスタリア」とか、しみじみ良い曲だなあ…と思ったり。

セニョール・ココナッツの、ぶっ飛びまくりなYMOカバー集も良かった(2006年リリース『プレイズYMO』)が、こちらはシミジミ系で良い感じ。

Still / Tony Banks
トニー・バンクス1991年リリースのソロ・アルバム。

ポップで売れ線の曲が揃っていて、中には"The Gift"のような名曲(と、自分は思う)も入っているのに、このアルバムもまったく売れなかった。

作曲のパートナーに、ニック・カーショウ(ヴォーカルもやっている)を迎え、ゲスト・ヴォーカルに元マリリオンのフィッシュ他2名を迎えている。

ニック・カーショウとの共作は成功しているが、フィッシュのヴォーカルは個人的に好きじゃない。フィル・コリンズのヴォーカルに似過ぎていて、コリンズの偽物としてしか聞こえないのだ。
バンクスの作品でなければ、それでも良いのだが…他でもない、ジェネシスのトニー・バンクスなのだから、コリンズのそっくりさんヴォーカルを使うのは、マイナス効果だと思った。
バンクスは、自分の他の作品でもフィッシュをヴォーカルに起用しているので、どうやらお気に入りらしい。
もしかしたら、そういうデリカシーの無さが、売れない原因のひとつかも?

そういえばフィル・コリンズが脱退したジェネシスで、新ヴォーカリストに無名の新人レイ・ウィルソンをスカウトしたが、ウィルソンのヴォーカルは初代ヴォーカルのピーター・ガブリエルにどことなく似ていた。そして案の定、アルバム『コーリング・オール・ステーションズ』は売れなかった。

テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

Bankstatement / Tony Banks' Banks Statement
大御所バンド「ジェネシス」のサウンドの要、キーボーディストのトニー・バンクスのソロ・プロジェクト「バンクステートメント」が、1989年にリリースした唯一のアルバム。

メンバー構成は、男性と女性のヴォーカリストが1人づつと、バンクスを入れた3人。
全曲バンクスのオリジナルである。
選曲や構成も良く出来ていて、親しみやすい。
自分は結構好きなアルバムで、いまだに散歩しながら時々聴いたりするのだが、世間的には全く売れなかったし、無視され続けている可哀想な作品でもある。

トニー・バンクスは、この他にもソロアルバムやソロ・プロジェクト、映画音楽など結構やっているのだが、商業的な成功に恵まれない。
ジェネシスが『インヴィジブル・タッチ』で大成功して、フィル・コリンズもマイク・ラザフォード(マイク&ザ・メカニックス)もそれぞれ全米ナンバーワン・ヒットを飛ばす大活躍をしている中、満を持して発売されたはずのこのアルバムも、はたしてサッパリまったく売れなかった。それどころか、殆ど何処でも、話題にすら上らなかった。

意外にもメジャー志向の強いバンクスは、いつでも売れるものを作ろうとしているのに、どういうわけか売れない。出来たものが悪いわけではないし、売れてもおかしくないはずなのだが、プロモーションに問題があるのだろうか。
もうチョットくらい、評価されてもいいと思うのだが。

テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

Embraceable You / Chet Baker
1957年録音。

録音後ずっと未発表のままだったが、チェット・ベイカーの死後7年経った1995年になってやっとリリースされた、いわくつきのアルバムだ。

ギターとベースに、ベイカーのトランペットとヴォーカルだけのシンプルな構成。
ベイカーがラッパを吹かずに、ヴォーカルだけをやっている曲も多い。
やはり50年代のベイカーは、ラッパも歌も瑞々しく艶があって良い。
独特の気怠さと、儚さ。親密でクール。不思議なエロス。

後年の枯れた感じも捨てがたいが、人気絶頂期の青春の力は、何ものにも替えがたい。
ドラムレスで、まったりとしているが、選曲が良く、じっくりと聴ける。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

これがSHM-CDだ!ロックで聴き比べる体験サンプラー
ロックの名曲17曲を収録した、限定版サンプラーディスク。

同内容の通常CDとSHM-CDの二枚組で、普通のCDと比べてSHM-CDとは一体いかがなものか?…というのを聴き比べられる商品だ。

ポリカーボネートの品質が向上して音も良くなったというふれこみだが、聴き比べると微妙ながら確かに違う。
違いが判りにくい曲もあるが、ペンタングルの「ライト・フライト」では、生の弦やパーカッションの響きが明らかに違う。SHM-CDの方が、フレッシュに聞こえる。
家の、特に高級でもないオーディオ環境でも違いが判るのだから、オーディオ好きの人にとってはかなりの違いになるのだろう。

価格が安いので、気軽に買える名曲コンピレーションとしてもグッド。

テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

Animal Serenade / Lou Reed
2003年、ロサンゼルスでのライヴを収めた2枚組。

ルー・リードのライヴアルバムは何枚も出ているが、これは間違いなく、最近の傑作。
緊張感もあり、柔軟性もある。
還暦を過ぎた男の、余裕と懐の深さも感じさせる。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「ヘロイン」を21世紀に演るのはどうかと思ったが、これがまたカッコいい。

テーマ:男性アーティスト - ジャンル:音楽

ミストライアル/ルー・リード
1986年リリース。

『ニュー・センセーションズ』の流れで、これも実に80年代的なイカすアルバムだ。
打ち込みも導入した、タイトで歯切れのいいサウンドが特徴。
当時、「ノー・マネー・ダウン」のPVには、笑わせてもらった。


そうかと思うと、「ジ・オリジナル・ラッパ−」では、切れのいいリズムに乗って溢れるような言葉の弾丸を乱射しながら、凄みを見せつける。
器用なのか、不器用なのか、面白い人だ。

テーマ:男性アーティスト - ジャンル:音楽

ニュー・センセーションズ/ルー・リード
1984年リリース。

バラエティに富んだポップな内容のアルバムだ。
ルー・リードはヘヴィなだけじゃない。
気軽に楽しめる、こんな愛すべきアルバムもあるのだ。
イイ感じに80年代的。
これを酷評するなら、ルー・リードのことを解ってないということだ。

赤いジョイスティックをいじくる姿が滑稽でイカす、ジャケット・デザインも秀逸。
ジョイスティックが意味するものは、言わずもがなだ。

テーマ:男性アーティスト - ジャンル:音楽