『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』に続く、スティーヴン・キング原作、フランク・ダラボン監督による映画化。
原作を読んでいないし、なにも情報を仕入れないまま観た。
最初は、よくあるモンスター・パニック映画かとちょっとガッカリしそうになるが、事態が進行するにつれ、これはひと味違うぞ…と思えてくる。
設定自体は、とくに目新しいものではない。しかし見せ方が上手い。
普段虐げられ、疎まれている人間が、ある事をキッカケに周囲に復讐を開始したりする構図は、スティーヴン・キングの他の作品にも見られるパターンだが、この映画でもグロテスクなまでに描かれている。
CGや特撮の技術は、本当に凄い。
10年前だったら、この映画を作るのは無理だっただろう。
登場する異常なモノの全てに、不自然さや安っぽさを感じさせない技術があってこそ、成立する映画ではある。
各登場人物の性格やセリフなどが、ステレオタイプで雑な感じが否めないが、テーマを強調するためにワザとそうしているのかもしれない…と思った。
観終わって、単純に「面白かった」とか「スッキリした」とは、思えない。
「どうしたらいいんだ」というのが正直な感想だ。
子供には、とても見せられない。トラウマになる可能性がある。
しかし、不思議な魅力のある映画であることは事実だ。
少なくとも、もう一度観たいと思う映画だ。
〜追記
「霧」といい、クリーチャーの形状といい、オノや鈍器といった武器の扱いといい、ホラー・アドベンチャーゲーム「サイレントヒル」シリーズからの影響が伺える。(気のせいではないと思う)
ストーリイに無限(無間)地獄のような構造をもつ「サイレントヒル」の影響力は、あらためて凄いと思う。


