小学生でも読めるように、とても平易な書き方で、複雑な仏像世界の基本中の基本を解説している。
かわいいイラスト入りで読みやすいのだが、ちょっと説明不足な部分もアリ、ほんとうの初心者にとってはこれでもまだ、解りづらいと感じる部分もある。(説明をハショリ過ぎて、概念がつかめない…とか)
しかしなにせ複雑怪奇な仏像の世界であるから、こういう初心者向けガイド本が本屋の店頭に何種類も並んでいて、いろいろ見比べられる最近の状況はなかなか良いものだと思う。仏像ブームでもあるし。
70年代は時代背景もあって、暑苦しい演奏が多い。
このアルバムでも「エル・モロ」などドン・セベスキーのオーヴァーなアレンジで、やりすぎな感はある。
しかし「ユー・キャント・ゴー・ホーム・アゲイン」では、しっとりと落ち着いたアレンジにベイカーの枯れたトランペットが独特な味わいを生んでいて、聴かせる一曲になっている。
義歯で吹くトランペットは、ときおりプスプスと息漏れのような音を発して異様だが、叙情が琴線に触れると思わず涙が出る。後期ベイカーの名演の1つ。
イタリア滞在中に麻薬で捕まったチェット・ベイカーが、一年半の拘留生活を終えて復帰した時に、現地イタリアで収録された1枚。
ベイカーの出所を心待ちにしていたイタリアのミュージシャンたちとのセッションは、それまでのベイカーにない、カラッとした明るさに満ちたハードパップ作品になっている。
ベイカーの歴史の中では節目の重要作とも言えるが、イタリアの名も無きジャズマンたちが「あこがれのチェット」を迎えてハリキリ過ぎていて、ちょっと暑苦しい。
ベイカー自身の演奏は極普通なのだが、周りの連中の鼻息が荒くて、ベイカーのアルバムとして満足度は高くない。
しかし当時、チェット・ベイカーのイタリアでの人気は絶大なものがあったことを如実に物語る1枚である。


