白い紙の上に、女性の声の断片を並べていくような、実験的でなおかつ不思議な美しさをもつ。
絵画に例えると、モンドリアンの抽象的なコンポジションのモノクロ版…といった感じ。
一個前の記事で書いた、クアトロ演奏のレコードを探していた頃、中野サンモール商店街の入り口近くの雑居ビルのテナントに入っていた、クラシック音楽専門の輸入レコード店でこのLPを買った。いまもその店が存在するのかは未確認。
(そういえば、その近くに有った有名な名曲喫茶「クラシック」は数年前に閉店したらしい。いろんな意味で凄い喫茶店だった。店が在るうちに体験しておいて良かった。)
その時買ったLPはもう手元に無いが、最近またフェルドマンに興味が出てきてCDを買い直した。
静謐で極端にテンポが遅く、時には数時間におよぶ長大な演奏が特徴的な人らしいが、晩年の名作と言われるこの作品は、わりと聴きやすい部類だと思う。
余談だが、フェルドマンの近影(わりと若い頃?)
http://ublib.buffalo.edu/libraries/units/music/spcoll/feldman/mf15n53.jpg
作風と風貌のギャップが、また面白い。


