2006年のデジタル・リマスターは、とても良好だ。
自分が大貫妙子に最もハマっていた頃の、思い出深いアルバムである。
最初に買ったのは、ミュージックテープ(!)だった。家にはレコードプレイヤーが無かったので。
次に、LPを買った。ジャケットやインナーの写真が欲しかったので。
はじめてCD化されたのは1984年で、定価3800円だった。
二俣川の駅ビルの、レコード屋で買った。
当時発売されていた大貫のLPは全部持っていたが、CDで買い直したのは、このアルバムだけだった。それくらい好きなアルバムだった。ジャケットの写真を拡大して、鉛筆による手描きで模写したりもした。
歌詞の深みという点では、最近の作に及ばない。
しかしなにせこの頃は若いので、歌声もメロディーも、全てにおいて瑞々しく、きらめいている。
今は亡き大村憲司の、独特の太いギターの音が聴ける。
坂本龍一のアレンジも、冴えている。
「最後の日付」で、何とも言えぬ切ない余韻を残して終わる、名作アルバムだ。


