いとうせいこうがスルドイツッコみを入れるエキサイティング・トーク・バトルショー。
本番までいとうにはスライドは一切公開されず、すべてぶっつけ本番一発勝負の緊張感が爆笑を呼ぶ。
以上、Amazonの商品解説のコピペ。
「ザ・スライドショー」は正直、DVDを買うほどじゃないけれど、機会があれば観ておきたいシリーズだ。
この10回目記念公演は、先日WOWOWで放映されたものを観た。
まず、過去の公演にも増して、ネタの物量が凄い。
しかも全国5大都市ツアーというのだから半端じゃない。
そして内容も濃い。
それにしても、カテゴライズ不能な活動をつづけるみうら氏は、いつ寝てるんだろう…
1934年発表。
『百頭女』や、『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』の図版に添付されていたキャプションは、本作では殆ど付いておらず、画像だけを次々に観て行く構成になっている。訳者も言っているが、それでもこれは「小説」であり、言うなれば「絵解き小説」なのである。
三作目ともなると、ノウハウも確立されて、絶好調である。
ヴィジュアルショックは、三作中で最も大きい。
本年3月に、埼玉県立近代美術館にて、コロタイプ印刷による初版本を観た。(シュルレアリスム展/謎をめぐる不思議な旅)
さすがにこれは美しかったが、もとの素材が銅版画なだけに、文庫本の小さいサイズで観ても、充分堪能できる。
フロッタージュやデカルコマニー、そしてコラージュなどを駆使して、人間の無意識にひそむ驚きの美をえぐり出した。
『百頭女』は、古い時代の銅版画のコラージュにより生み出された図版に、キャプションのような謎の文章を添付した、コラージュ小説だ。1929年に発表された。
小説と言っても、ストーリイを追うことは不可能で、意味不明である。
そのヴィジュアルセンスはゾクゾクするほど鮮烈で、美術学生の頃かなり影響を受けた。
こういうものを文庫化して販売してしまう、河出書房新社という出版社はエラい。
読めない小説(?)を誰が買うのか。………俺か (笑)
商業映画、商業アニメとは一線を画す、アーティスティックな作品群である。
代表作『話の話』を、このDVDで初めて観た。
哀感漂う、ノスタルジックな、そしてどこかシュールな、不思議な作品だ。
現在までの完成作品としては、もっとも長尺(と言っても、29分)な作品で、完成度も高く、まさに代表作にふさわしい。
昔、渋谷のユーロスペースあたりでほそぼそと上映していた頃には、何度も観に行こうとして、そのたびに何となく見逃していた作品だ。
その後、DVDが出ているのに気づいた頃には、すでに廃盤で市場に無い状態であった。
よほど縁がないと思っていたら、廉価版になって再発売された。
誰が観ても解りやすく、愛らしい『霧につつまれたハリネズミ』では、霧の表現がとくに素晴らしい。
収録作品の全体的に編集のつなぎ目が雑っぽく、ぎこちなく感じてしまうのは、手作りゆえの味なのか、この作家の個性なのか。
『話の話』以降、25年以上かけてコツコツ作り続けているといわれる、いまだ未完の大作『外套』が完成するのは、いつの日か。
テーマ:映像・アニメーション - ジャンル:学問・文化・芸術



