観て、聴いて、読んで、体験したアイテムの感動ノート
みうらじゅん&いとうせいこう ザ・スライドショー10 Rock’n Roll Sliders JAPAN TOUR2007 みうらさん、やりすぎだよ!
「ザ・スライドショー」は、みうらじゅんが全国各地で撮り集めたバカバカしいスライド写真に、
いとうせいこうがスルドイツッコみを入れるエキサイティング・トーク・バトルショー。
本番までいとうにはスライドは一切公開されず、すべてぶっつけ本番一発勝負の緊張感が爆笑を呼ぶ。

以上、Amazonの商品解説のコピペ。

「ザ・スライドショー」は正直、DVDを買うほどじゃないけれど、機会があれば観ておきたいシリーズだ。

この10回目記念公演は、先日WOWOWで放映されたものを観た。
まず、過去の公演にも増して、ネタの物量が凄い。
しかも全国5大都市ツアーというのだから半端じゃない。
そして内容も濃い。

それにしても、カテゴライズ不能な活動をつづけるみうら氏は、いつ寝てるんだろう…

慈善週間または七大元素 (文庫)/マックス・エルンスト(著), 巖谷國士 (翻訳)
エルンストのコラージュ・ロマン三部作の三作目。
1934年発表。

百頭女』や、『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』の図版に添付されていたキャプションは、本作では殆ど付いておらず、画像だけを次々に観て行く構成になっている。訳者も言っているが、それでもこれは「小説」であり、言うなれば「絵解き小説」なのである。

三作目ともなると、ノウハウも確立されて、絶好調である。
ヴィジュアルショックは、三作中で最も大きい。

本年3月に、埼玉県立近代美術館にて、コロタイプ印刷による初版本を観た。(シュルレアリスム展/謎をめぐる不思議な旅)
さすがにこれは美しかったが、もとの素材が銅版画なだけに、文庫本の小さいサイズで観ても、充分堪能できる。

テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術

カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢(文庫)/マックス・エルンスト(著), 巖谷國士 (翻訳)
エルンストのコラージュ・ロマン三部作のうちの二作目。
一作目『百頭女』の翌年、1930年に発表された。

『百頭女』に比べると、ストーリイらしきものもあり、一応「読める」ものになっている。
冒涜的でセクシャルな内容は結構解りやすく、キリスト教社会に生まれ育った人にとっては、かなり刺激的かもしれない。

それにしてもエルンストのコラージュは、シンプルにして切れ味抜群だ。
他の何ものにも似ていない。それが凄い。

テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術

百頭女 (文庫)/マックス・エルンスト(著), 巖谷國士 (翻訳)
マックス・エルンストは、シュルレアリスム運動の中心人物の一人として活躍した、ドイツ生まれのアーティスト。
フロッタージュやデカルコマニー、そしてコラージュなどを駆使して、人間の無意識にひそむ驚きの美をえぐり出した。

『百頭女』は、古い時代の銅版画のコラージュにより生み出された図版に、キャプションのような謎の文章を添付した、コラージュ小説だ。1929年に発表された。
小説と言っても、ストーリイを追うことは不可能で、意味不明である。
そのヴィジュアルセンスはゾクゾクするほど鮮烈で、美術学生の頃かなり影響を受けた。

こういうものを文庫化して販売してしまう、河出書房新社という出版社はエラい。
読めない小説(?)を誰が買うのか。………俺か (笑)

ユーリ・ノルシュテイン作品集
ロシアのアニメーション作家。映像詩人とも呼ばれるユーリ・ノルシュテインの監督作品6編と、スタッフとして参加した作品2編を収録したDVD。

商業映画、商業アニメとは一線を画す、アーティスティックな作品群である。
代表作『話の話』を、このDVDで初めて観た。
哀感漂う、ノスタルジックな、そしてどこかシュールな、不思議な作品だ。
現在までの完成作品としては、もっとも長尺(と言っても、29分)な作品で、完成度も高く、まさに代表作にふさわしい。
昔、渋谷のユーロスペースあたりでほそぼそと上映していた頃には、何度も観に行こうとして、そのたびに何となく見逃していた作品だ。
その後、DVDが出ているのに気づいた頃には、すでに廃盤で市場に無い状態であった。
よほど縁がないと思っていたら、廉価版になって再発売された。

誰が観ても解りやすく、愛らしい『霧につつまれたハリネズミ』では、霧の表現がとくに素晴らしい。

収録作品の全体的に編集のつなぎ目が雑っぽく、ぎこちなく感じてしまうのは、手作りゆえの味なのか、この作家の個性なのか。

『話の話』以降、25年以上かけてコツコツ作り続けているといわれる、いまだ未完の大作『外套』が完成するのは、いつの日か。